初心者が楽しめるプランがないと、その産業は衰退する

文最近、競技人口が減っているスポーツが多いようです。
卓球をする人は、前より増えている?

スポーツ選手でありながら、芸能人ほどの知名度があった、「愛ちゃん」 は、これから日本は強くなる、という期待を持たせました。
愛ちゃん自身は、まずまずの成績を残したものの、新しい選手が出てきて、すでにピークをすぎました。
若い選手は、愛ちゃんよりも、高いランクにつけています。

この卓球という競技は、レベルが同じであれば楽しいのですが、異なれば、つらい競技となります。
まあ、うまい人が弱い人に合わせてくれれば、また事情も異なりますが。

いわゆる初心者では、温泉卓球か、その延長が楽しいです。
軽く運動できて、おもしろい。

そういうレベルの人が、ドライブ、カットなど、いろいろできる中級者と試合すると、とても悲しいです。
試合という形にもなりません。
一方的にやられるだけです。

ネットで調べて見ると、日本の卓球人口は、30万人くらいのようです。
それぞれが、自分に見合ったレベルでやっていけるとやりがいがあります。

私は、初心者レベルなので、サークルに集まる中級者の人とやると悲しいです。
せめて、初級者レベルにならなければ話になりません。
(初心者と初級者には、ハッキリとしたレベルの違いがあります)

話がバラバラになってしまったので、焦点を合わせます。

競技人口というものは、うまさからみると、ピラミッドの形を形成しています。
一握りのトップがいて、その下、もう少し数の多い準トップがいる。
そして、その下にもっと数の多い、全国大会週勝者、あるいは、それに近い人たちがいる。
そして、その下に…
と階級が弱くなっていくほどにそこに属する人数が増えていく。
それを支えるのが、ピラミッドの一番底辺にあり、かつ最も人数の多い初心者となります。

うまくなった人は、初心者を相手にしませんが、競技から退いて、その世界の運営を考える人たちにとっては、初心者は、大切な金の卵なのです。

なぜかというと、うまい人しか加わらない競技は、「オタク趣味」になってしまうからです。

「趣味がプロになるためには、スポンサーが必要です」
スポンサーは、メーカーであることが多いのですが、そのメーカーの収入を支えるのは、ボリュームの多い、初級者から中級者なのです。
そして、その初級者から中級者になりえる存在が初心者なのです。

だから、その競技がさかんになるためには、ファンを増やすことが必要です。
ですから、初心者がやる気をなくすシステムしかないと、その競技は衰退していきます。
その例が、スポーツではありませんが、囲碁や将棋となるのです。

競技を活性化するためには、ボリュームが必要です。
うまい人が多いにこしたことはありませんが、うまい人でも、最初からうまかった人はいません。
チャンピオンでも名人でも初心者から入ります。
だから、ピラミッドの最下層を広くとっている競技にお金が流れ込んできて活性化するのです。

さらに加えるならば、初心者でもない、「観戦者」も重要です。
自分は競技をしていないが、観ることは好きだという層です。
実は、この「観戦者」のゾーンが広くなると、「プロ」が成り立ちます。

分かりやすい例では、日本では、野球をする人口も多いですが、観戦するだけの人は、さらに多いのが実情です。
観戦する人がいれば、興行収入も入りますし、テレビ局のスポンサーもつきます。
そうなれば、1億円超えのプレーヤーも出てきて、さらに競技を行うことに夢が出るのです。

日本では、伝統のある相撲では、実際に行う初心者さえ、ほとんどいません。
でも、観戦者がいるから、成り立っている世界なのです。
相撲で、「満員御礼」という日がありますが、人気が落ちていた時期もあります。
やはり、そうした時期は、観戦者の数が減っているのです。

相撲も、観戦者を満足させるために、地方巡業を行っています。
そして、交流イベントを持つようにしています。
上の人は知っています。
ファンが減ると、その競技産業そのものが衰退するのです。

競技で、メシが食える、食えないは、とても大きな要素ですから、競技初心者と観戦者に好かれる必要があります。
その対策ができていない競技は……。

想像できますね。