2018年2月9日
タクシー初乗り運賃の値下げは、どうなのか?

東京23区で、試験的にタクシーの初乗り料金が、730円から、410円に値下げされました。
もっとタクシーを身近に感じてほしいということからのようです。
確かに、短距離で、安いと助かります。

実際のところ、どうなのでしょう?

私が在住している愛媛県では、その対象ではありません。
初乗り570円でした。

ある日、時間がない中、急いで、会場に向かうため、タクシーを利用しました。
天気もいいため、歩いて行く予定でしたが、それでは、集合時間に間に合わない可能性が高くなったためです。

タクシー乗り場に行くと、2台並んでいました。

近くで嫌がられるかもしれないと思いましたが、
「近距離でもどうぞ」
というステッカーが車体に貼られていました。

そのため、乗り込んで、
「近くてすみませんが、コミュニティセンターまでお願いします」
と伝えると、
「コミセン?」
と運転手さんが、聞き返してきました。

これ、文字にすると伝わらないので、ニュアンスを伝えると、
「なんじゃーー?」
と語尾を高くする不満げな言い方です。

気の毒なので、
「1000円だしますから」
と伝えました。
しかし、それに対して、何の返答もありませんでした。

そして、車を動かすこと2分くらい。
コミュニティセンターは、ほんの近くにありました。

降りるとき、タクシーの運転手は、何も言いませんでした。
料金は、570円で、1000円渡しました。
お釣りを渡そうとするそぶりもありませんでした。
もちろん、前言通り、1000円支払うつもりだったので、そのまま降りました。

運転手は、一言も発しませんでした。
タクシーを降りて確認すると、やはり、
「近距離でもどうぞ」
と書いてあります。

実は、降りる前に1000円を2000円にして、
「これなら、悪くないでしょう?」
と言おうと考えましたが、それはやめました。

この人は、何をしても満足しない人だと思ったからです。
同じ初乗りなら、より近い距離の方が楽なはずです。
しかし、その運転手さんは、そうではありませんでした。

一度、神戸の三宮でタクシーに乗車した時、1990円の料金で、2000円だした際、「お釣りはいりません」というと、「ありがとうございます」とその運転手さんは言われました。

これは、人間性の問題なのかと思いました。

こういうムスッとした不満げな人といると、気分がよくないので、初乗りが安いのは、かえって不安になります。
いっそ、タクシーというもの自体がなくなる未来が来ると、そんなことを考えなくてよくなります。

以前だったら、
「不満なら、『近距離でもどうぞ』というステッカーを剥がしてください」
と怒っていたかもしれませんが、それはやめました。

自分も気分が悪くなるし、相手が変わるとも思いません。

多分、その運転手さんは、「運の悪い」考え方をする人だと思い、かかわりを最小限にしました。

大手のタクシー会社だと、写真をとられて、SNSで拡散すると、炎上しそうな話です。