2019年6月14日
ペットには精神的な癒やし効果がある

私は子どもの時、ペットがほしいと思ったことがありました。
できれば、ワンちゃんがほしい。
一軒家なので、飼えないことはない。

でも、
・飼うと不自由
・周りに迷惑をかけるかもしれない
・死ぬと悲しい
など、親の主張する理由で、犬を飼うことはありませんでした。

小学校の時、小さなハムスターを1年少々飼ったことがあるだけです。

子供時代、私は、多くの欲求を抑圧して生きてきました。

大人になって、というより、自由に動くことのできる人生の半分を過ぎたとき、犬を飼い始めました。
捨て犬を1週間預かっていた嫁が、犬がほしくなって買ってしまったからです。

その頃、我が家にはお金がありませんでしたから、
「最終処分、お買い得」
というキャッチフレーズをみて、ペットショップに向かいました。
そして、生後6ヶ月のシーズをゲージ付にて8万円で購入しました。
(もう少し安かったかもしれません)

このシーズは、買い手がいなければ、処分(抹殺)される予定だったと思われ、経費を考えると、店の利益は、ほぼないものと考えられます。

息子が2歳になった時の出来事でした。
ですから、息子は、物心ついた頃から、犬と兄弟のように暮らし、毎日のようにケンカをしていました。

犬の方でも、自分の幼い頃から一緒に育っ同胞と思っていたようで、亡くなる前日に、珍しく息子の顔の横で寝ていました。

私の人生でも、犬と15年も暮らしたことは初めてで、とても新鮮でした。
短いけれど、愛犬の歌がいくつか自然に生まれました。
ある、単純な機械音が、犬の名前を呼称しているように感じられることもありました。

ペットと暮らすことで、私たちの心もずいぶん、癒やされたと思います。
愛犬に腹が立つこともありましたが、たくさんの笑いをもらいました。

ところで、殺風景な精神科病棟にペットがいたら、癒やし効果がある、という実験が行われたことがありました。
とは言え、衛生上の理由で、生きたペットを病棟内で飼うことができません。
そのため、当時のロボット犬を入れて、患者さんの反応をみました。

そうしたところ、表情が明るくなる、活気が出るなど、プラスの面が見られたという報告があります。

ペットとすごす喜びは、広く存在するようです。