2018年12月8日
保険をある武器を使って解約した方法

・保険の相談を無料にして、何かいいことがあるの?

最近、街中にある、保険の相談窓口。
無料相談所です。

実際、あなたは、こうした窓口が、無料の慈善事業をやっていると思いますか?
小学生ならともかく、大人の世知辛いビジネスに接したことがあるはずなら、
「そんなことはない!」
と言い切ることができます。

現実に、そんな慈善事業をやって世界を救う手助けができるのですか?
ボランティアで、テナントを借りて、人を雇うようなことをしますか?

多くの方はお気づきだと思いますが、無料で誘導して、保険のプラン作成をして、どこかの保険に加入してもらって、マージンをもらうというビジネスモデルであることはイメージできます。

ですから、その人にとってのライフプランを考えてのことですが、その中でヒットした商品を勧めてくるのです。

・保険の相談員がその後のフォローをしてくれるの?

ぼくは、以前、本当に小さな店舗とは言えないような窓口に相談に行ったことがあります。
そうしたら、ライフプランに沿ったもので、現在加入している保険よりも安い商品を勧めてきました。

保険商品が決まると、「明日にでも医師の健診に行きましょう」とお誘いがかかりました。
ぼくは、その時、肥満気味でした。
その商品だとBMI数値がギリギリひっかかるかどうかの臨界点だったので、1~2ヶ月ほど待っていただいたら、がんばってやせてOKにします、だからその時に伺いますと返答しました。

担当の方は、訪れた日の直後に電話をかけてアポを取りに来ました。
でも、ぼくの意見は変わりませんでした。

そうして、1ヶ月少々の日が経ちました。
ぼくは、順調にやせて、BMIもクリアする値になっていました。
そうして、以前訪れた事務所の担当の人に電話をしました。

すると、同じ事務所の別の人が出て、「担当は決まっているので、変わることはできません」という返事が返ってきました。
また、折り返しの連絡をいただくように依頼したのですが、いつまで経っても担当の方からの連絡はありませんでした。
訪問した際には、少ししつこいくらいの勧誘だったにもかかわらずです。

宙ぶらりんになったぼくは、保険の見直しをせず、以前のまま継続しています。

でも、考えてみてください。
担当の方は、話にのって、すぐに保険を切り替える人しか相手にしなかったわけです。
つまり、長期的につきあっていくつもりは毛頭ないと考えた方がいいでしょう。

現在、ぼくは、複数の生命保険に入っています。
入りすぎかと思うほど入っています。
更新で保険料が上がった際は、一部を解約するつもりです。

しかし、ぼくが入っている保険の中心は、人を介した保険なのです。
担当の人がずっと変わらずにいて、はがきやちょっとしたお菓子を送ってくださいます。
まあ、大人の世界ですから、それでも見合う手数料が入っているのだろうと思っています。
それでも、同じ担当の人が、自分に「いざ」という時に守ってくれると考えると、そのまま残しておこうと思うのが人情です。

値段だけ考えると、ネット生命の方が安いことを知っての話です。
だから、ぼくは、その担当の人がついている間は加入していて、退いたら、すぐにでも解約する心づもりでいます。

・保険の解約は、案外もめる

昔、生命保険会社に勤めて間がない人を介して、ガン保険に入りました。
しかし、その人は、1年少々でいなくなり、自分の担当はいなくなりました。
保険会社から言わせると、「担当はいる」ということでしたが、実のところ、一度もお会いしたことがありませんでした。

そのため、特別に休みをとって、ある平日、ガン保険を解約するために、営業所を訪れました。
そして、ガン保険を解約したい旨をお伝えしました。

すると、ドアの外にいる、大御所みたいな「おばさん」が、「それは、担当と話し合ってからにしてください」と言われました。
ぼくは、思いました。
「担当と言っても担当の人の名前も顔も知りません。
 そして、わざわざ取りにくい休みをとって来たのに、追い返されても、次にいつくることができるのか分かりません」
と答えました。

大御所は、ゴニョゴニョいっていました。
何とか丸め込もうと考えたのでしょう。

しかし、ぼくは、その時、一つの「武器」を手にしていました。

「客が生命保険の解約をしたいと申し出た時に、担当の人と話をしないとできないものですか?それが、本当なら、確認させていただきます」

実は、ぼくは、インターネットで調べた、金融庁のホームページを印刷して持ち込んでいました。
その用紙には、連絡先の電話番号も記載されていました。

その用紙を目にした途端、大御所の態度が大きく変わりました。
それまでは、壇上に鎮座している仏像のように落ちつきはらっていたのが、豹変して、床でお辞儀をする人くらいに変わっていました。

そして、あっけないくらい、今度は、解約するための手続きをほいほいと進めてくれました。

これは、ほぼ間違いのない推定だとぼくは考えているのですが、客が保険の解約を申し出た時、正当な事由がなければ、応じなければならないという法律が定められているのではないでしょうか。
だって、解約を阻止する権利なんて、保険会社にないでしょう。
銀行で言えば、「お金をおろしたい」と申し出た時に、「いやいや待って」と引き留めるようなものです。

あの時のぼくの事例を金融庁にでも連絡されたら、違反のペナルティが報告されたのだと踏んでいます。

今は、情報化社会です。

ケンカをするより、まず、「切り札」を持っておきましょう。
それで、どうしてもダメなら、相手をぶすっと刺すのです。