2020年3月19日
人類は、疫病との闘いでした。

この度、大騒ぎの新型コロナウイルスの感染。
久しぶりに規模が大きく、かつ経済的損失も大きな疫病です。
しかし、これまで人類の歴史は疫病との闘いが続いていました。

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14世紀にペストが大流行して、流行して、ヨーロッパの人口の30%以上が死亡したという報告があります。
ペストに罹患した場合の致死率は、60%以上と高く、多くの命を奪いました。

(ウィキペディアより引用)

「黒死病」という俗名もあります。

ペストは、一時的な終息では終わりませんでした。
17世紀から18世紀にも流行が見られています。

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シェークスピアの代表的作品である、「ロミオとジュリエット」でも、劇中で、この病気がストーリーの展開に重要な役割を果たしています。

仮死状態を演出したジュリエットの手紙をロミオに渡すように修道士に依頼しました。
しかし、その修道士が、道中で乞われた病人のもとに立ち寄ります。
そして、その病院がペストの感染者だったのです。

これによって、修道士は、幽閉され、ジュリエットに託された手紙をロミオに届けることができなくなりました。

これが、この物語を悲劇に導いた大きな要因です。

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ペストは、ペスト菌によってもたらす疫病ですが、公衆衛生の向上により、感染者は激減しました。
ネズミの駆除と下水道の整備が重要となったのです。

※ 1645年当時に使用した医師の防護服
(ウィキペディアより引用)

ペスト菌は絶滅したわけではなく、その後、近代においても局地的な流行がいくつもみられています。

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今から100年くらい前にも5000万人が死亡するというパンデミックが起こりました。

「スペイン風邪」と呼ばれるものです。

この疫病は、インフルエンザ・パンデミックと考えられています。

当初、アメリカで疫病が広がり、それが兵士達の間にも流行していきました。
折しも、ちょうどその時期が第一次世界大戦に最中でありました。

そのため、罹患したアメリカ兵がヨーロッパ全土に感染を広げることになります。
1918年から1919年まで大流行しました。
皮肉なことに、このパンデミックが第1次世界大戦の終了を早めることになりました。

病気の発症の地はアメリカですが、スペインが報告したために、上記の「スペイン風邪」という不名誉な名前を冠されることとなりました。

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この時代では、航空機が実用化されたため、世界的な広がりをみせ、日本でも50万人の死者が出たと推測されています。

時代のグローバル化と輸送機の高速化によって、疫病の広がりが拡大したことは否めません。

黒死病が流行した中世の時代では、移動手段は、徒歩、馬、船など遠距離旅行は大変時間を要したため、菌が日本に到着する前に感染者、つまり保菌者は、死亡して、ペスト菌がもたらせなかったと考えられます。

このように人類が免疫をもたず、かつ予防法や治療薬のないパンデミックは偶発的に発生するのです。

現代のように科学が進歩した時代においても、未知のウイルスについての情報は一から収集しなくてはなりません。

ウイルスは変異するため、この度のCOVID-19が終息したとしても、後の世に新しい感染症が突発的に発生することは逃れられないでしょう。