お肉を食べる高齢者が元気って、本当?

サルコペニアについて

 お年を重ねると、骨格筋量と骨格筋力が低下します。
 ギリシア語で、「筋肉」は「sarx」、喪失を「penia」と言います。その造語ということになります。

 老化に伴うものなので、ある程度は、仕方がありません。
 とは言え、サルコペニアが進行すると、身体疾患にかかりやすくなる、生活の質が低下するなど、好ましくない点が出てきます。

フレイルについて

 サルコペニアとも関係しますが、加齢に伴って心身の活力が低下している状態を「フレイル」と言います。
 フレイルは、健康な状態と要介護の間の虚弱状態です。
 放置しておくと、さらなる介護が必要な状態になっていきます。

フレイルを防ぐために効果的なこと

 フレイルの予防には、軽い運動と食事の改善が有効と言われています。

 散歩をしている方は、サルコペニアの進行を抑制するため、体によいだけでなく、認知症の発症率や進行も予防できると考えられています。

 食事としては、タンパク質が不足すると、フレイルになりやすいと考えられています

 フレイルを防ぐため、厚生労働省は、65歳以上のお年寄りが1日にとるたんぱく質の目標量を引き上げることを決めました。目標の目安として、体重1キログラムあたり1グラム以上が望ましいとしています。
 厚労省の報告書では、1日の食事の総エネルギーに占めるたんぱく質の目標量は、今は1歳以上の全年代で「13~20%」です。しかし、海外の研究などを参考にすると、65歳以上方は「15~20%」程度、摂取した方がよいようです。

やはり、お肉を食べている方は元気な可能性が高い

 フレイルは、たんぱく質不足が影響している可能性が高いようです。
 元気だから、お肉を食べることができるのか、お肉を食べるから元気なのか、という疑問はありました。
 実際のところ、お肉を食べる方が元気でいられる可能性が高いようです。

※参考:フレイルの評価表(日本老年医学会,大内尉義総監修)

1 体重が減少
2 歩行速度が低下
3 握力が低下
4 疲れやすい
5 身体の活動レベルが低下

5つの項目の内、3つ以上があてはまること