2022年1月8日
住宅ローンのお話

今年の株価は、現状維持か、調整の年となるでしょう。
と、しろうとのぼくが言うのもおかしいかもしれない。

ぼくは、もう3年も前から株価おかしい、高すぎると考えてきました。
だから、「世の中は気が触れている、なにか、おかしい」と自分流で考え、株を買うのではなく、売ってきました。株を買うのは、現物株を購入すればいいのだけれど、売りから入るのは、信用売りか、先物となります。
つまり、レバレッジのかかった取引をすることになりました。

レバレッジをかけると、うまく当たればいいが、外れたら大損をします。
買っても負けてもでかい勝負、ギャンブルを行うことになりました。
その結果、手持ちの資金が吹き飛び、別の方法で利益を得た分も含め、すべてを吐き出してしまいました。

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この前、不動産で自宅の購入の話をした時、「先生の自宅は、現金で買ったんでしょう?」と訊ねられました。
「いいえ、住宅支援機構で借りましたよ」

昔、庶民に家を行き渡らせるために住宅金融公庫という国の貸付機関がありました。
それが、「庶民に住宅が行き渡ったため」という名目で、専用出先機関がなくなり、名前も住宅支援機構と名義変更をしました。

制度は残したものの、職員の給与と物件の賃料を削減するため、機構が行う出先を銀行に任せることになったのです。
住宅支援機構が売り出しているプランは、「フラット」という金融商品となります。
「フラット35」なら、聞いたことのある人も多いことでしょう。
そのフラットでぼくは、借りています。

フラットも銀行による融資も同じ場所で行われるから、破産する確率が低いと思う人には、自分の銀行の融資(これをプロパー融資という)を受けてほしいと思うでしょう。
手数料と利息の両方を受け取ることができるからです。

これが、フラットの融資だと、銀行側は、面倒な手続きをして、少額の手数料しかとることができません。
リスクの高い人には、国のフラットを使ってほしいのですが、残念ながら、フラットの方が基準が厳しいので、フラットを受けたいけれど、購入額の1割の内入れの資金のない人は、銀行ローンに流れることが普通でした。これが、まるごとローンと呼ばれる商品となります。ただし、現在は、利息は上がるけれど、内入れなしのフラットも登場しています。

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余談となりましたが、うちは、3000万円に満たない質素な建売住宅を現金で購入できませんでした。

余談次いでに念押しすると、住宅ローンは銀行で借りることが普通ですが、同じ銀行でも、「フラット」を活用しなければ、損しますよということは、周知しておきたい。

これに関して、参考になればうれしいのだけれど、同じフラットでも一番金利がお徳になるのは、次の事項を満たした時になります。

1 借り入れの1割以上を内入れする
2 20年以内のローンであること
3 バリアフリーの認定を受けて、フラットSとすること

これが金利の最安値です。

もう1つ加えると、団信をつけないとさらに安くなりますが、安全のためにつけておくことを勧めます。
その分、他の生命保険を安くしたらいいでしょう。

この仕組みをうまく利用すると、利息は、まったく恐くなくなります。
元々、利息は総返済額の1割に届くがどうかという低水準です。
そこに年末の住宅ローン控除を受けると、払った利息にお釣りがついてきます。
長期のローンを借りながら、マイナス金利を享受するということが起こったのです。

変動金利では、もっと安いものもありますが、今後のインフレを考えると、長期ローンの金利は上がる方向に向かうと想定する方が理にかなっています。

フラットは、金利が固定で、最終返済日まで返済額が約束されて、突然、値上がりすることがありません。

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少し恐ろしい話をしてもいいですか?

ぼくは、お金を支払う有料のメールマガジンや動画をいくつも購入しています。
そこで推定される現象は、2024年には、今のようなマイナス金利は存在しないだろうということです。

平成を中心に生きてきた人は、金利は低いと思っていることでしょう。
しかし、昭和の時代では、3%の利息は超低くて、5%くらいが普通、中には7〜8%のものもありました。

令和になったので、発想をかえなくてはいけません。

金利が上がった場合、一番最初に住宅ローンが支払えなくてとんでしまうのが、収入が途絶えた失業者です。
次いで、無理気味に家計をやりくりしている変動金利で借りている人となります。

家計の支出でまかなえる住宅ローンは、収入の20〜25%くらいまでです。
それ以上だと青息吐息でしょう。

生意気なことを言ってごめんなさい。

ぼくは、個人の不動産売買を10回くらい行っています。
宅建の試験にも合格しています。

ぼくは、これまで住宅支援機構で4回借りている、珍しい人種なのです。
自宅を4回買ったということです。
家を4軒持っているということではなく、売り買いした結果、この度の購入で4回目になったのです。
自宅を損失なく売却することは、かなり難しいことです。
しかし、自宅の購入と売却では、利益が出ているということだけ明かします。
この話は、また別の機会に。

そういうことで、不動産売買については、一般の何も知らない人より、少しだけ亀の甲……じゃなかった、年の功があるのです。