トラゾドンは認知症リスクの低下と関連しないという報告

様々な種類を用いる睡眠治療について

現在の睡眠治療においては、特殊な例を除けば、睡眠薬を用いることが多くみられます。

睡眠薬の中で、代表的なものは、ベンゾジアゼピン系のものです。
これが、将来、認知症のリスクを高めるかどうか、論争となっています。

・認知症になるリスクを増大させる
・認知症リスクと関連性があるとは言えない
・睡眠をとることで、逆に認知症リスクを軽減することができる

など、定まった見解がありません。

今回は、認知症のリスクに関連しないと言われていた、トラゾドンという抗うつ薬のことについて述べます。

トラゾドンという薬は、商品名では、「デジレル」あるいは、「レスリン」という名称がついています。
古くから存在するタイプの抗うつ薬で、比較的安全性の高い薬です。
また、依存性が少ないという利点があります。

そのため、通常の睡眠薬を使用を避けて、トラゾドンを眠りに誘導するために使用することがあります。

依存性を避けること、認知症のリスクに関与しないこととして、推奨される場合もあります。

ただし、動物実験の結果では、必ずしも認知症リスクを軽減しないというデータが出ました。

出典:国際医学短信2019年3月7日 (木)配信
HealthDay News Physician’s Briefing 2019年2月7日
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しかし、トラゾドンが一般の睡眠薬と比較して、リスクが高いかどうかは不明です。

睡眠の薬と認知症になるリスク、また睡眠がとれないことによる認知症になるリスクの議論がさかんに行われています。

こうしたことについては、まだ結論に至るまでには遠い道のりがあると考えられます。