2019年2月6日
地方都市でも、Suicaを持っていた方がいい理由

本当にいなか暮らしで、都市部に行かないお年の方には関係ないかもしれません。
クレジットカードを持たない、電子決済もされない方も関係ないかもしれません。

しかし、遠くない将来、電子決済の比率が増えていくと想定しています。
日本人は現金が好きで、電子化しない状況に焦っている政府は、電子決済の比率を高めようと(愚)策を弄しています。

日常観察していると、ほとんどが電子決済可能なコンビニでも、現金での支払い率が高いように思います。
クレジットカードも使用できるにもかかわらず、あまり使われていません。

私個人は、サイフから小銭を出し入れするのが面倒なので、EdyやQUICPayで決済しています。

一方、電子決済の比率が「異常に高い場所」があります。

東京の電車に乗る人のほとんどは、SuicaかPASMOを所有していて、改札口で券をかざしています。
ICカード専用レーンもあるため、切符を持っている人は、出入りに難儀します。

また、SuicaやPASMOは、駅区間の出入りで、料金の最適値を自動で決済してくれますので、路面図をみて、運賃を確認する必要がありません。

切符だと、支払った料金より遠い区間を乗車した場合は、乗り越し料金が必要となります。
反対に近くで降車しても、払い戻しはありません。

何しろ、駅は混雑して、急いでいる人が多い中、日常的に切符を買って精算する行為はばかげています。
特に通勤でラッシュアワーを経験する人ならば、通勤地獄の苦しみがさらに増すことでしょう。

ですから、日常的に都内の電車を使う人には、決済用のICカードが必須と言えるでしょう。

規模は小さくなりますが、大阪などの関西圏でも、決済カードを所有していた方が有利でしょう。

この数年、Suicaが抜き出たかなという印象を受けます。

元々、JR東日本の鉄道決済カードでしたが、現在の位置づけは変化しています。
関東に限らず、大阪のJRや地下鉄にも使用できます。
京都バスや福岡のバスにも使えます。

さらに、交通系では、Suicaで決済することのできない四国地域でも、コンビニでは、支払の決済に使えます。

私のような田舎のエリアでも、たまに関東や近畿に行く場合、重宝します。
東京では、浜松町で、JRから空港行きのモノレールに乗る場合、電子決済専用の直通ルートがあって、カードをかざすだけで、自動で通過することができます。
カードがないと、一度、JRの出口を出て、空港開札の入り口に回り込まないといけません。

Suicaは、半年以上の利用がないと、ロックがかかり、一時的に使用できなくなるため、係員にロックを解除してもらわないといけません。
しかし、日本のどこかで決済していたら大丈夫なので、半年に一度くらいは、関東、近畿、その他に出かける人は、Suicaを持っていた方が楽です。

それから、ちょっとしたことですが、切符を買う正規料金よりも、Suicaで決済すると、2%少々の割引があります。

AppleがiPhoneにSuicaを搭載できるようにしたことは、市場開拓の可能性を感じたのだと思われます。

日本には、上に触れた、Suica、PASMOなどの交通系カードの他に、nanaco、Edy、QUICPay、WAON…などなど、様々な種類の電子決済カードがあります。

とても利便性がよいことに、当の日本人は気づいていません。
これらをすべて統一してくれたら、FeliCaという、この決済様式が世界に広まっていたかもしれません。

QRコードは、日本人が発明したにも関わらず、中国で広く使われており、中国の電子決済もQRコードを利用して普及しました。

3D プリンターも日本人が発明したのに、特許もとらず、他の国が先を進んでいます。

せっかく、良い物を産み出しているのに、保守的な日本人は、それを活用、統一、あるいは、特許もとらず、ずいぶん損をしていると感じます。
こうしたことも、日本人気質でしょうか。