2017年11月16日
だって、でも、という人に話をしても耳に入らない

悩みを口にされる方は多い。
その種類も深さも人それぞれだ。
相談して、悩みが解決されるかどうかも分からない。

そうした中で、
「この人は、運が悪い」
と感じてしまう方がおられる。

具体的には、何かを提案すると、
「でも、…だから」
「だって、…だから」
という言葉を口にされる。

「でも、だって」の後に続く言葉は、「できない」という否定語になる。

それで、ぐちを聞いてほしくて語っているのかなと思い、やわらかく訊ねてみたら、
「いいえ、そんなことはありません。解決したいんです」
と言われる。

話は変わるが、私がセミナーで教わった貴重な教訓がある。
自分にとって、3ランク以上、上のレベルの師匠がいるとする。
自分では、課題がクリアできないと思っているが、高ランクの師匠ができるだろうと言った場合には、従った方が賢明であるという訓話である。

その師匠のレベルを目指すのなら、師匠の言うことに対しては、
「はいか、yesか、ウイ」
のどれかで返答しなさいというものだ。

古くさい丁稚奉公みたいな話であるが、核心をついている。
提案に対して、考えるのは、苦労と結果の可否を天秤にかけている。
つまり、損得勘定をしているということである。
上のレベルで、自分によいことを言ってくれる場合は、損得勘定なし、反射神経で応じた方がいい。
その方が早く成長する。

「金持ち父さん」で有名になった、ロバート・キヨサキという人物をご存じだろうか。
自分が成功してから、多くの若者が自分の元に訪れてきた。
そして、事業で成功するためには、何を学ぶことが大切かと聞きに来た。
その答として、「まず、セールスについて学ぶことが必要だ」と返した。

すると、多くの若者は、「自分はセールスが得意じゃないんです。他に方法はないですか?」と訊ねてきた。
初めは、その質問に対して、説得しようとしたり、議論したりしようとしたが、その内、話し合ってもムダだということが分かった。
その人は、自分を変えるつもりがないからだ。

それ以降、反論する人に話をしても時間と労力のムダだから、にっこり笑って、
「じゃあ、これからがんばってくれたまえ」
と握手して、励まして帰ってもらうことにしたという。

ある方は、
「自分より、レベルの高い人から誘いが来た場合、断ってはいけない。
一度、断ると、もう二度目の誘いはないから」
と述べている。

話を元に戻すと、
「でも」
「だって」
という言葉は、相手の言葉を否定する言葉である。
「あなたの話は聞きません」
という暗黙のメッセージになる。
だから、相手も新しい情報が入っても教えてくれなくなる。
また、否定語を発する人は、他人の意見を聞くことができなくなる。

その結果、孤立しがちになる。
思考もマイナスになる。
結果、運が悪くなる。

口グセについて書いてある著作がいくつもあるが、おそらく、概ね、同じようなことを語っているのだろう。
口グセは無意識からやってくる。

肯定的な言葉を発すれば、肯定的な言葉が返ってきやすい。
否定的な言葉を発すれば、否定的な言葉が返ってきやすい。

相手をばかにしたら、言われた相手が怒っても仕方がないだろう。
原理原則は、中学生くらいなら、もう知っている。
無意識に根ざした感情をコントロールできるかどうかだろう。

シークレット、秘密の鍵などと銘打っている、引き寄せの法則がある。
小難しく、もったいなく語っているが、要は(乱暴に言えば)、
「似たようなものが引き合う」
という原理原則なのだろう。

くり返しになるが、
「でも」「だって」は否定につながる。

まずは、自分や人に発する質問を変えた方がいい。

「何をしたら?」
「どうやったら?」
後に続く言葉は、
「できるだろうか」になる。