2016年4月7日
マークセンに捕まった

出雲では、出雲大社も含めて、4つの神社にお参りした。
なぜ、4つなのか私には皆目見当がつかないが、嫁が詳しい人に周り方を教えてもらっていた。

出雲大社を訪れた後、最後に詣でたのが、マークセン神社。
マークセン?外国の神社かと思った。

伺ってみると、
「万九千」 = 「まんくせん」
万九千神社であった。

参拝していると、おばあちゃんが、箒で落ち葉を集めていた。
お供えのお酒を託して帰ろうとしたら、「うちに寄っていこう」と勧められた。
「3分で行ける場所にあるから」

あまりに人のいいおばあちゃんなので、断ることができず、ついて行った。
実は、この万九千神社、登録住所が神主さんのご自宅になっているため、ナビで行こうとすると、必ず、そのお家に辿り着いてしまう。

神主さん一家にすると、迷惑な話であるが、人のいいおばあちゃんが、神社まで誘導してくれることが多い。
前回、嫁が訪れた時は、そうしてようやく神社見つけることができたらしい。
神主さんのお家では、「祈祷してあげる」といい、ちょっとやってきただけの者が丁重にお断りするも、すでに準備をして、祈祷を始めてしまった。

今回は、いい具合に神社に辿り着いたので、参拝して、供物を差し出してすぐに後にしようとしたが、結局、おばあちゃんについて行くことになった。
おばあちゃんは、家について、庭を含めた周囲をざっと案内してくれ、玄関に迎え入れてくださった。
お菓子を提供してくださり、抹茶をたててくださった。しかも、おかわりで!
たまたま神主さんは出張で不在だったため、祈祷を受けることはなかったが、見ず知らずの人によく話しかけてくれ、内輪の話も明かしてくださる。

おばあちゃんは、元々神主の家に生まれ落ち、成人してお嫁も神主さんのところに嫁いだ。
息子さんは、万九千神社の神主をつぎ、孫は、最低限神主になることのできる資格をとり、現在、宗教について大学で勉強中とのことである。

万九千神社は、結構、由緒ある神社であるが、自宅は水に流されて、元いた場所より下流となったという。
現在、自宅の一角に東向きのお墓を建てられている。
お墓はきれいにしつらえておられ、敷地も小さな家1軒分ある。

私たちも、あんなに人なつこくて、気のいい、笑顔の似合うおばあちゃんのような人格になりたいと思った。
そう思いながらも、日常で忘れてしまうものである。

最後の神社は、近いけれど、時間がかかるかもしれないと前もって聞いていた。
その理由が始めて分かった。
おばあちゃんと出会うと、時間がかかるのである。
しかし、なんとも、いともたやすく人を受け入れていくおばあちゃんであることよ。