2018年6月24日
上司の指示は、細かい方がよいのか?

1人で仕事をしているのでなければ、ほとんどの人に上司がいる。
社長や会長でいない場合もあるが、一部の人とみよう。

上司もいろいろいて困難だ。
人間性に問題のある上司がやってきた場合、サラリーマンは大変痛い目にあう。
時には壊滅的なダメージを与えることもある。
しかし、そんな上司が多いことも特徴だ。

上司でおおらかな指示をする人と細かい指示をする人がいる。
一体、どちらがいいのだろう?

実践的なノウハウについては、細かい指示や注意をした方がいいだろう。
ただし、その指示を上司がしないといけないかというと、そうでもない。
部下のリーダーに当たる人間に指示を任せるという方法がある。
ただし、任せた部下の力量や人間性もまた問題となる。

私は、たくさんのサラリーマンと上司や同僚などの人間関係の軋轢を聞く機会が多い。
部下が嫌がり、そしてうつになっていくタイプの上司には、どちらかというと、細かい指示を出す人が多いように思う。

その理由がなぜかは、明確には分からない。
・細かい性格でいちいち言わないと気がすまない
・部下を攻撃することで、自分の優位性を確認する
・自分で動いて指示を出さないと気に入らない
・部下が成長することを信じてやれない
・元々他者と協調性のない人が上に昇格した

などがあろう。

一部は細かい指示をしながら、全体を見渡す指示を出す上司の方が有能であることが多いのではないかと思われる。

特に、年収1000万円を超える人材の場合、能力的な問題だけでは届かないことが多い。
コミュニケーション能力があって、周囲をうまくまとめながら、プロジェクトを遂行させていく、というタイプの人がさらに上にいきやすいという話がある。

中国の秦の皇帝が密かに作ったという兵馬俑坑。
そこには、ひとつずつ異なる個体の彫像がある。
その中で、将軍級と思われる格好をした人物には割合共通点があったという。
人相が怖いとか、覇気があるというよりも、人間的に熟味を増しているように見える人間、いわば、人格者のように映る像が多かったという。

大物になりたければ、細かいことより、大きなことに視点を移さなければならない。