2015年5月10日
久しぶりに「レオン」を観た

1996年公開だから、もう20年ほど前の映画になるのですね。
ジャン・レノが主演した「レオン」。

近年では、ジャン・レノは、変な格好なドラえもんをしてCMに出ていました。
初期は、レオンとミッション・インポッシブルの最初の映画に出て、ヒットしました。

12歳の少女マチルダとの純愛物語ということですが、恋愛なのか、父性なのか、曖昧なところがかえって、不思議な魅力をうんでいます。

殺しのプロということで、様々な戦闘シーンも印象に残りますが、マチルダとの関係は大きな柱ですね。

小道具では、観葉植物が、親友で、丁寧に水やりをし、持ち運びしていました。
最終場面では、観葉植物の鉢を持ち逃げたマチルダが、大地に植えることで、初めてレオンが根ざした世界に身を置くことができたという象徴となっています。

この映画は、悲しい物語ですが、人と人が巻き込まれながら、人生を歩んでいくという理屈だけでは説明のつかない現実をかもしだしています。

敵は、殺し屋ではなく、連邦局の麻薬取り締まり役官という対極。
残忍であるが、ベートーベンの曲を聴きながら美しいという対極。

こうした設定も物語の魅力度を高める効果があると感じています。