2016年9月8日
専門医制度に国が口出ししてきた

現在、医学界においてもいろいろな学会がある。
その中で、専門医制度をおいている学会がある。
多くは人数の多い学会だ。

そうした学会の専門医に対して、国(厚生労働省)が注文をつけてきた。
認定の仕方が甘いのではないか。
そのため、自分たちが第三者として、専門医の基準やカリキュラムに関与するという。
これを機構専門医と呼ぶ。
学会専門医とは区別している。

何とも、ありがたいような、そうでないな処遇である。
実のところ、学会そのものでは気付かぬこともあるし、自浄作用が働きにくい面も否めない。

にもかかわらず、国が口出ししてきたのは、何らかの意図を感じる。
・医学会に対する支配力をつけるため
・厚生労働省の天下り先をつくるため

実際、機構認定医を取得されるためには、学会認定医に加えて1万円の更新料を支払わなくてはならない。
そのお金は、何のためなのかな?という疑問が生じてくる。

機構が認定するようになると、機構のポイントが取得できる講座に人が集中して、長蛇の待ち列ができる。
そして、学会の同時刻の他の講座はガラガラになるのだ。

これって、おかしくない?
機構に認定してもらうため、ポイント修行をするようなものだ。
つまり、認定に支配されている。
お金もかかるし、時間もそれに合わせなくてはならない。
そうして、とった機構認定が、それほど価値を持つのだろうか?

今回、制度が整っていないとのことで、2017年度の機構認定については、先送りになった。
つまり、開始の強制をしないということだ。

実際、機構の指示通りになった場合は、専門医をとることのでき基幹病院が著しく制限されるため、以前の医局制度の逆戻りするおそれがある。
そして、以前なったように地域医療が崩壊ないし縮小するおそれが高くなるのだ。

こういうことまで、分かって国は進めようとしているのか?
年金問題だって、大丈夫、大丈夫と再三言いながら、まったく大丈夫ではなかったではないか!
国は、最も信頼できる要素と同時に信頼できない考え方を持っているように思われる。