2015年7月2日
感情は、理性の10倍強いと知っておくこと

人間は、理性のある生き物であると考えられていますが、本当にそうでしょうか?

確かに、人間には理性があります。
思索することもできます。
そうしたことが、他の動物と一線を画していつところです。

一方、人間には弱さがあります。

パスカルの有名なことばを聞いたことのある人は多いでしょう。
「人間は、考える葦である」

人間が考えることができると言っています。
反面、葦であるも言っています。

葦とは、弱いものを象徴しています。
人間が弱いことを前提として指摘しているのです。

パスカルの言葉は、「考える」と「葦」とを比較して、どちらが強いかの解釈を変えることで、読み取った人の主張が変わってきます。

私は、昔は、「それでも人間は偉い」と思っていました。

現在は、見方を変えています。
人間は思索することができる優れた点がある。
でも、弱い存在である。

人間は、人間である前に動物です。
母親が、妻や子どもを持つ人である前にひとりの女性であることも現実のことです。

まず、覆すことの難しい、自分を形作っている基礎部分を見ましょう。
高度なことは、その上に成り立っているのです。

しばしば、底辺が整わないまま、上の段階に進んでしまう場合がありますが、自己崩壊することがよくあります。
マーズローの5段階の欲求を飛び越えよとしても、反動が来ることが多いのです。

頭がよくても、アルコール依存症やギャンブル依存症の方がおられます。
そういう方も理性では、理解できている部分が多くあります。
しかし、現実にそこから抜け出すことは難しいのです。
それは、理性よりも10倍強い感情によって覆されるのです。

人と付き合う時、理性に憧れる場合もあり、それで得るものはあります。
一方、感情がそれと乖離している場合は、気をつけてください。
向上するより、毒されてしまうことが多いかもしれません。

映画「マトリックス」で、モーフィアスの明言があります。

「道を知ることと、実際に歩むことは違う」