2014年12月2日
明るいと顔が丸い

最近、我が家の犬の顔が丸い気がする。
安心しているようにみえる。

人も笑顔になると、顔が丸いと形容されることが多い。
まるは、人に安心感をもたらす。

我が家の犬は、一時、引っ越しで犬を飼うことができないマンションに住んでいたため、他の場所に預けた。
そこには、2匹の犬と1匹の猫がいるので安心すると思った。

しかし、自分は人間だと思っているのか、不安だったようだ。
預けて1週間して様子を見に行ったが、その後、郷愁の念が強く出てほとほと弱った。
どうしても出て行くと、ドアにひっきりなしに体当たりをした。
自分の身が傷ついても意味介さないという感じであった。

3ヶ月後、新しい住居につれて帰るために迎えに行った時、
「この犬は、うちの犬だろうか?」
と訝るくらい顔が変形していた。

顔が縦に長くなっていて、ひどく落ち着かず、興奮していた。

家につれて帰っても、家族が出て行くと、ドアに「どん、どん」と体当たりを繰り返した。
ドアを爪で何度もひっかいていた。
見捨てられ不安が相当強く残ったのだろう。

最近になって、外出した際のドアへの体当たりがようやくおさまってきた。
ここまで落ち着くのに2年弱を要した。
こころの傷を癒やすには、相応の時間と対応が必要だったのだろう。

この頃は、玄関近くのマットに寝て帰りを待っている。
出て行っても帰ってくれるという安心感がようやく芽生えたのかもしれない。

そして、顔が丸くなったように感じている。