2016年8月24日
格安航空会社も安全面には、配慮が必要

2回利用したpeach。
通常の航空会社と比較して、サービスが劣っていることは仕方がない。
しかし、安全面となると別物である。

一定の基準な当局の指導もある。
それに、もし事故をおこした場合、甚大なる評判落ちとなる。
また、LCCは、会社規模が小さいため、事故によって、一機失った上に損害賠償も加わると、倒産しかねない影響が出る。
そのため、ここは、手が抜けない(はずだ)。

Peachは、全日空が大株主であり、その子会社といってもおかしくないらしい。
だから、接遇の研修もあるだろうが、何をおいても安全面の確保だろう。

実際、peachのCAは、ドア周辺のチェックは、ANAと代わらないくらい確認行為を行っていた。
両側のドアを閉める際には、2人のCAが立ち並び、一方のドアをチェックした後、すばやくもう1つのドアの確認を入れ替わりで行っていた。

この辺りの安全指導は、元全日空の社員が出向で指導しているか、または、研修先にそういう大手に出向いている可能性がある。
私は、最前列にいたため、この動作を目の当たりにすることができた。

ところで、peachでは、飛行機の左側にCAの座席が配置されているのだが、客席とCAを隔てる壁の上は、プラスチックの覆いで、見通しがいいものであった。
最初、客がCAの挙動を見ることができるため、マイナス面があるのではないかと思った。
しかし、もう少し考えてみると、その意図が分かった。

壁をいくらかの費用をかけて、透明にすることで、着座したCAが後ろの様子を見ることができることである。
具体的には、座っておかなければならない場面で、立っている客や周囲を徘徊している客がいないかどうかを見渡すチェックができることだ。
これは、CAが客室の安全性を確認することに一役買う。

難点は、自分自身の挙動が客に見られることだ。
しかし、これもよく考えてみると、前のCAを見ることができるのは、左側の最前列の客に限定され、後ろの客に見えることがほとんどない。
だから、自分たちが見られることより、客を見張ることのメリットが大きいのだ。

私は、最前列にいて、CAを何となく眺めていたが、航空機が出発して着座すると、二人並んだCA同士が和やかに会話していた。
笑って話していたので、何気ない世間話が中心なのだろう。
こういう立ち振る舞いは、LCCの方が緩やかな印象を受ける。

LCCは、確かにサービス面で、はっきり劣るが、安全面では、それなりに気をつけているのではないかと想像している。