2019年11月22日
統合失調症

統合失調症は、古くから存在する病気です。
世界の地域で有病率が大きくないことが知られています。

・統合失調症の症状

多彩な症状を呈します。
大きく分けて、複数の大きな症状に分類されます。

陽性症状

幻覚や妄想が出現することがあります。

・声が聴こえる(幻聴)
・存在しないものが見える(幻視、幻聴より頻度が少ないことが多いです)

・被害関係念慮

 人が自分のことを噂している
 自分のことをみられている感覚がする
 自分がつけられている、狙われている感じがする
 監視されているように思える
 盗聴されているような気がする

陰性症状

 活気がない
 意欲が起きない
 外に出たくない
 閉じこもりがちである
 自閉的である

などの症状が起こり得ます。

一般に上記の陽性症状の治療は、初期の段階で治療した場合は、半数以上の方は改善されます(まったく症状がなくなるという意味ではありません。症状が軽くなる場合も含みます)。

 しかし、陰性症状に有効性のある薬は少なく、以前からの課題となっています。

好発年齢

この病気を発症する年齢の分布に片寄りがあります。
思春期から成人の前期に発症することが多い病気です。
とは言え、どの年代でも発症する可能性はあるため、注意は必要です。

不思議なことに思春期より前の幼少期に発症することは、ほぼないと考えられています。

・病気の原因

この疾患では、脳のホルモンのバランスが崩れていることが一般的です。
そのため、そのバランスを整える薬物療法を行うことが基本になります。

一方、病気の成り立ちについては、未だ未解明に部分が多いことが特徴です。

一説には、脳が発達する段階で、網様体賦活系が未成熟であるという説があります。
脳内に電気伸吾を伝える神経細胞の軸索に障害があるという説もあります。
(電気ケーブルで言えば、絶縁体の形成がうまくできていない)

・病気の症状や経過の多様さ

この病気は、罹患した後も同じ病気かと訝るくらい、多様な経過を辿ることがあります。

妄想や幻覚が主体の方
症状がすっかり改善して、健康な人と変わらない状態になる方
時間の経過とともにしだいに能力が低下していくタイプの方

同じ病名がついていても、同一疾患なのか、それとも種々の病態をとる、症候群という方が適切なのではないかという話題が出ることもあります。

治療は、
1 薬物療法
2 リハビリテーション
が、柱となります。