2019年6月5日
自分を守るから、人を守るために

これまで、ある程度、丈夫な車を購入していました。
それは、いくら自分が気を付けていても、突っ込まれたら、おしまいだからです。

ぶつけられた場合、車の大きさ、重量、装甲などによって、被害が変わります。

昔、「いつかはクラウン」というキャッチコピーがありました。
庶民には手の届きにくい車でした。
日本社会が成長していく過程で、年を取って、それなりの役職についた時に買う、「上がりの」車の象徴でした。

その内、社会がバブル期を迎えるにあたって、「いつかはクラウン」が、
「いきなりクラウン」に様変わりしました。

若い子が、10年くらい経過した高級車を「VIPカー」として、購入して、乗り回すことが多くなりました。
新車で500万円以上した車も10年以上経つと、100万円以下で購入することができます。

そうして買った車は、荒い運転を行った末、大きな事故を起こすことがしばしば見られました。

車の重量から言うと、クラウンは、1500kg以上の重量があります。
ベンツのSクラスやレクサスLSが2000kg弱です。
日産マーチが1000kgくらいでした。
軽自動車では、それ以下の重量になります。

軽自動車では、まず大きさの規格制限があります。
馬力にも制限があります。

そのため、排気量の少ない車を不便なく走らせるためには、重量を軽くしないといけません。
従って、装甲も薄くなります。

たいていの車は、止まっている状態で、横のドアに正拳突きをすると、凹みます。
その度合いが、小さな車ほど、大きくなっています。

実際、軽自動車とクラウンが正面衝突した場合、時速60kgの程度では、クラウンに乗っている人は、軽症あるいは、無傷であることが多いようです。
一方、軽自動車は、かなり破損するため、衝突の具合によって、打撲、骨折、さらなる重症もありえます。

軽自動車が、正面衝突だけでなく、同時に後ろの車に挟まれて衝突した場合は、かなりの頻度で命の危険性にさらされます。

VIPカーに気をよくしている若者が、追い越しするような場合は、60kgを超えて、100kgくらいの速度を出すこともありますから、その衝撃は、格段に高くなります。

物理の法則で、E=1/2×m×v×v という、エネルギーの保存の法則があります。
(Eはエネルギー、mは重量、vは速度です)

衝突エネルギーは、重さより、速度による影響の方がはるかに高いのです。
スピード出しすぎ注意という警鐘には、根拠があるのです。

これまで、運転は、人が気を付けるしかありませんでした。
しかし、自動運転に至る道のりの途上として、運転アシストの機能が加わりました。
これによって、衝突回避や衝突時のダメージ軽減ができるようになりました。

私も人生の後半を迎えるにあたって、自分の身を守ることだけでなく、人を守るということをより意識できる選択肢が増えました

そのため、今回は、「衝突軽減システム」がついている車を選ぶことを必要事項といたしました。
2020年以降に発売される車には、この「衝突軽減システム」が装備されていることが必須となります。
さらに欲を言えば、レーンアシスト機能もほしいところです。

カメラだけでなく、レーダー波で衝突軽減ができる車から選定いたしました。

そう選択をすると、新しい車になってしまいます。
また、それなりの装備なので、値段の安い車にはなく、どうしても金額が上がってしまいます。

それでも、今回は、安全性にお金をかけることとしたため、これまでで、一番値の張る車となってしまいました。

2年くらい前に生まれて初めて他の車にぶつけてしまったことも関係しています。
相手にぶつけた傷は、バンパーが1cm程度、損傷するほど小さなものでしたが、処理は面倒でした。
対人には影響なくて、物損だけで、こんなに面倒なら、極力、人身事故は起こさない方が賢明です。

今、日本で発売されている車には、自動運転2のアシストレベルをクリアしている車種が何種類かあります。
そのための選択として、車選びを致しました。