2020年2月29日
パーソナルスペース

人は対人関係において、自分が居心地がよいという距離感を持っています。
それは、各人異なるものです。
とは言え、おおまかな目安があります。

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親密度によって距離が変わります。

1ごく親しい人は近距離でも安心です。

 恋人は、最も近い関係にあるでしょう。
 また、母親と赤ちゃんは、接触の多い至近距離であることが普通です。

2 比較的親しい友人は、その次に近い距離になります。
 打ち解けた人同士も同じ程度でしょう。

3 仕事など、社会的活動で話をする場合、近すぎず、遠すぎず、適度にコミュニケーションがとりやすい距離になることが一般的です。

4 危険ではないけれど、知らない人に対しては、それなりの距離をとります。
 感覚的にも理解できると思います。

分かりやすい図を掲載します。

Wikipedia より引用

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男女差によるパーソナルスペースの差

男性と女性では、パーソナルスペースの取り方に違いがあります。

特に女性では、非常に近い距離は、好きな人でないと受け付けられません。
また、体への接触にも大きな抵抗があります。

好きでもない男性に触られると、セクハラになります。
嫌だからです。

それは別にして、一般的な社会的なスペース、公共的なスペースの取り方は、前後左右、割合均一な傾向にあります。

男性の場合は、そのスペースに片寄りがあると考えられています。
男性は、左右より前後のパーソナルスペースが広くなる傾向があるようです。

そして、前方に広く、後ろは比較的狭い分布となっています。

視覚的に分かりやすい図を掲載します。

Forza style より引用

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精神疾患によるパーソナルスペースの違い

・精神的に緊張しやすい方
パーソナルスペースが広く、人との距離を取る傾向にあります。

「人が怖い」「人の目が気になる」という方は、距離をあけがちです。

・発達障害のある方

 人の感情を読みにくい。人の動きに合わせにくいという方が多くおられます。
 その場合、距離感がつかめず、相手が気になる距離に立って話をすることが多くなります。

 距離感が分からないため、自分の感覚によって、距離をあけることがあります。
 一方、人の目の前に立って話をしようとして、話された人が後ずさりすることもあります。

・近くに人がいると居心地が悪い人
・近くに寄りたがる人

 個別に性質が異なるため、パーソナルスペースの距離感が平均的な人と乖離がみられる方がおられます。

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トリビア

 いわゆる、女たらし、すけこまし、ヒモと言われる人は、女性に対する距離の取り方に長けています。
 知らない内に自然に溶け込んで、親しい距離に入って、気がついたら一緒に生活している状態に持っていきます。
 これは、天性のものと技術の獲得の両方があります。