2020年1月28日
動物君たちとの暮らし4

1階の住人と2階の住人

当初、3日ほどは、アイちゃんが、マー君を日々追いかけ続けました。
1日走って疲れ果て、後は、少し離れた場所で一緒のベッドで寝ていました。

翌日、起きたら、また追いかけっこが起こりました。

ただ、マー君は、ミーちゃんと違って気が強い。

追いかけながらも、離れると、すり寄ってくる場面をよく目にします。

最初の頃、アイちゃんがマー君を責めるので、私がアイちゃんを制止して、お腹をさすって、よしよししていると、アイちゃんの仕草と私の声を聞き、近い距離にいるマー君は目を閉じて私の声に聞き入っていました。

強いアイちゃんより、もっと強い主人がいて、それが自分を守ってくれるという意識を持ったようです。

この頃から、マー君の顔つきが変わりました。

最初のサルのような風貌は消し去られました。
今は、ネコの顔をしています(当たり前ですか?!)

それでも、マー君が私の指をかんだので、首根っこをつかんで持ち上げた際には、抵抗を見せました。
そのため、両手で体を持ち、損傷がないように注意して、マー君を上下左右に振り回しました。

すると、次に首をつかんだ後は、目をそらしていました。
そらした目を見つめると、反対方向に顔を向け直しました。
尻尾も丸まっていました。

目を合わせないというのは、ネコにとって、敵対しないためのサインのようです。
体ごとぶっとばされる恐怖で降参したのでしょう。

スターウォーズのエピソードVにて、水中で巨大生物に船が食われそうになった時、危険を脱出した経緯で、その生物よりさらに巨大な生物が、襲ってくる敵を食い倒した場面があります。

「上には上がいる」
としゃれたセリフが入りました。

アイちゃんという大きくて強い生物が存在することを知ったマー君。
でも、そのアイちゃんより、さらに強い生き物がいることを、身をもって悟ったようです。

マー君がアイちゃんに追われているとき、私が手を差し伸べて、マー君を肩にのせて守ったこともあります。

高い場所にあって手が出せないアイちゃんは、「ヒンヒン」と不平の声を発していました。
そういう時、マー君は、得意げな表情をしていました。

それからも追いかけっこは続いています。
しかし、次第にお互いの習性を把握して、一緒に暮らせる妥協点を見いだしているようです。

アイちゃんに肉破片のついているボーン(肋骨の骨)をやると、マー君が興味を示して食べ物を奪いにきます。
その際は、アイちゃんの方がより警戒しています。

マー君は、ボーンそれ自体をたべることはできませんが、小さく砕かれた破片を時々口にしているようです。

犬と猫は、猫が子猫の内から一緒にいると、共同生活できる可能性が高いと言われています。
少しずつですが、そのようになりかけています。

そうして、2階には、アイちゃんとマー君。
1階には、ミーちゃんという棲み分けができました。
ミーちゃんは弱くて、どちらとも住めないのです。

たまに、2階のドアが開いた時、マー君が1階に降りて、ミーちゃんとたまむれることがあります。
それはよい刺激として容認しています。

しかし、長い時間一緒にさせると、マー君がミーちゃんを下にして圧をかけます。

また、一番上等な私のふとんの気持ちいい位置に平然と座り込んでいます。

そのため、マー君とミーちゃんは、適度に遊ばせますが、支配が固定しない時間程度にしています。

こうして、多少の交流はあっても、住処が2カ所に分かれることになったのです。

 

2つに分けることにした

マー君は、アイちゃんに追いかけながらも一緒にいます。

たまに、ドアを開放した隙に階下に行き、ミーちゃんと遊んでいます。
ミーちゃんと長い時間ともにすると、マー君の支配行動が強まるので、適度なところで上に連れて行きます。

マー君をだっこをして連れて行く時、抵抗する様子はなく穏やかに抱かれています。

以前のマー君は、ドアが開くと、すぐに出ていきました。
最近は、必ずしも出ていかない、あるいはドアの外にいても階下に降りないことも多く見られます。

一方、甘えったれのアイちゃんは、マー君が下に行くと、遊び相手がいなくなったさみしさで、ヒンヒンうるさく訴えます。

最近は、私たち親よりマー君とすごす時間が増えたようです。

マー君は、アイちゃんから逃れられる場所を数カ所確保しています。
いないと思ったら、向こうからアイちゃんの元にやってきます。
時々、走り回りますが、概ね習性を知り、なじみつつあります。

一方、ミーちゃんは、他の2匹と一緒にすごすことができないため、1階にて切り離した生活を営んでいます。

私が食事をするために2階に上がると、追いかけてドア前まで来ていることがよくあります。
けれど、アイちゃんに追いかけられるプレッシャーには耐えられないため、一緒にできません。

私は、なるべく階下ですごしています。

困ったことにパソコンをしている最中、寄ってきて、キーボードを踏み荒らして、仕事や用事ができない状態にします。
仕方がないため、机から降ろさないといけない場面も増えてきました。

ふとんで一緒に寝ている時もあるけれど、好きなところで寝ていることが増えました。

なぜかトイレにいくと、よく入ってきます。

一緒にいてほしい場面ではいてくれませんが、さりとて、1人にできないミーちゃん。
そのため、私はなるべくミーちゃんと同室にいるようにしています。

彼女を今後どうするかが悩みの種です。