2018年9月4日
縁起担ぎ

どこにでも、縁起担ぎがあります。

例えば、プロ野球には、そういうゲン担ぎをする人が割合多いという話を聞いたことがあります。
例えば、普段は靴下を右から履くのに、たまたま、その日は左から履いた
そうしたら、ホームランが打てた。
それ以来、特に大事な日は必ず左足から履くようになったという人がいます。

また、ある有名な選手は、スランプで打てなくなると、車を買い換えるそうです。
そのため、奥さんに言わせると、いくら車の費用がかかっているのか、想像もつかないそうです。

車は特殊事例として、日本人の一般の人でも、ゲン担ぎをする人は、ほどほどおられます。

最近は、以前より下火になりましたが、それでもパチンコ遊技をする人が2000万人くらいおられるようです。

こういうギャンブル系の世界では、縁起担ぎは強く、番号にこだわる人が多くおられます。
ぞろ目が好き。
特に、777が最高です。
多分、2番目に好まれるのは、333でしょう。

一方、忌み嫌われる数字があります。
4と9は、比較的共通しています。
4は死につながり、9は苦を想像させます。
だから、パチンコ店の台の番号には、4と9の台が存在しないということがあります。
888番台の次は、1000番か1001番ということが、普通にあるのです。

そういう縁起担ぎにいみがあるかどうかは別にして、人は、何かにすがりたい、ちょっとでも、運をよくしたいという本能を備えているのでしょう。

しかし、考えてみれば、変な話です。
運をよくしたいなら、パチンコをやめて、人生にとって本当に大切なことを行えばいいだけです。

そこが、人間の弱さでもあります。
また、理性よりも本能や衝動性の方が強いことを表しています。

イチロー選手がバッターボックスに入った時、いつも同じような動作を行っています。

私は、野球の世界に疎いので、間違ったことを述べるかもしれません。
あれは、個人的には、ゲン担ぎ以上のものがあると考えています。

バットを向ける位置、高さ、目の前の風景。
そういうものを確認し、調節しているのではないかと想像しています。

彼ほどの人物になると、調子のよい時と、そうでない時の世界の見え方の違いを体感で捉えている可能性がありますので、それをよい時のリズムにセットしようとしているのではないかと、勝手に愚考しています。

論理では把握できない世界観が世の中には、溢れています。
ただ、工夫もなく、まったくの運に任せるのでは、向上はありません。

最後の運、つまり天命は、「人事を尽くして」から決まるものです。