2014年9月13日
Uターンする医師の質

中堅より上になった部長クラスの医者に聞いた話です。

医学部生が国家試験をとって医師になった後、2年間の初期研修を受けます。
それから後に専門を絞っていく後期研修を受けます。

その研修医の引き受け手となっている医師の話です。

1 地元の大学病院に勤務して、研鑽した医師
2 首都圏に出て、その後、Uターンした医師

どちらの医師が現場で使えますか?

彼の回答は、明確でした。
地道に地元で大学病医院で下積みした医師だそうです。

一つ疑問に感じた私は質問をしました。

それは、その医師の能力の問題か、それとも人間性の問題なのか?

彼は、答えて言いました。
「そのほとんどは、人間性による」と。

たとえ、能力的にめざましいものがなかったとしても、丁寧に熱心にやった人には何かが宿る。

その反対に華やかさや金銭的なものに惹かれて薄っぺらい行動しかできなかった人は、その後の人生も薄弱になる。

iPS細胞を開発して、ノーベル賞を受賞した山中教授も整形外科の臨床家としては、評価されませんでした。
しかし、研究の分野でどうしたら人の3倍働けるかということを考え、実行してから人生が変貌を遂げたようです。

最低限の能力は必要ですが、それをクリアすると、もっと異なることで差がついてしまう。

日常の行動や態度からして考えさせられる言葉でした。