2020年2月25日
お風呂と睡眠の関係

欧米では、体を洗うことが入浴です。
日本人は、入浴、お風呂に対して特別な感情を持っています。

湯船にたっぷり蓄えられたお湯に浸る。
それを至福の時間と感じる方もおられるでしょう。

外国人には、思ったほど受けが良くない旅館も温泉と組み合わさることで気分転換になります。
もちろん、食事は美味しいにこしたことはありません。

さて、お風呂に入って、ゆったり眠れる時と、入浴して、かえって寝つきが悪くなる場合があります。

これは、お風呂に入ることで、体温が変化することと関係します。

人の体温は、一般に朝低く、日中に高くなります。
そして、夜間、体温が下がってから、睡眠に入りやすくなります。

生理的には、寝る前に汗をかく運動や熱いお風呂に入るのは、入眠によくないようです。

だから、入浴は床に入る前の1〜2時間前にすませておく方が寝るためには効果的です。
また、温度が集めのお風呂に入る場合、体温が下がるのに時間がかかるため、2時間前か、それより早めの方がよいでしょう。

(米テキサス大学のShahab Haghayegh氏らの研究結果
「Sleep Medicine Reviews」8月号に掲載)

ところで、高齢者では、睡眠時間が短くなることが知られています。
その理由の一部の可能性として、高齢者では、若年者と比較して、早朝から下がった体温が上昇するこというデータがあります。

 

テルモ体温研究所より引用 👈クリックするとリンクが出ます。

 

また、体温は自律神経とも関連があり、交感神経優位の方は、体温も高くなりがちです。
また、そうした方に不眠が多いことも知られています。

うつ病の方には、高い率で睡眠障害がみられます。
そして、うつ病の方の体温は、健常者と比べて夜間の体温が高いというデータがあります。

当たり前のことですが、夜間は静かにゆったりすごせた方が心地よいし、入眠もしやすくなります。