2019年1月5日
予約システムのよしあし

クリニックが混んでいて、待ち時間が長くなっているため、ある時、予約システムを導入してみた。

その予約システムは、複数ある会社に打診して、実際に使えそうなものを選んだ結果である。
機能は優れていて、よいものだと感じたが、いかんせん、ネット予約ができない人が多すぎた。
ネット予約の利用率は最も高い時で、40%台であった。

お年の方は、予約機能を使うことができない。
また、若い人でもインターネットに接続できない人さえいた。

最近、何でもスマホで注文している人たちとまるで違う。
そのため、ネット予約できない人の待ち時間が解消できなくて頓挫した。
また、時間の必要な人がドカンと入ると、ネット予約していた人でさえ、長く待つことがあった。

そのため、ネット予約する人とできない人との待ち時間を同じくらいに設定するように努力してみたが、今度は、全体の不満となった

そのため、その予約システムが、たまたま障害があってつながらなかった時を機に中止することにした。
これは、職員が大幅に減って、人材が足りなくなったことも関与している。

そのため、いくらか間を置いた後、日時予約を、数を制限して行うことにした。
具体的には、何月何日何時に来てくれるかを予め、診察の後、決めて登録するというものだ。

今は、30分枠に2〜3人で予約を受け付けている。
予約をとることができる人には、概ね好評である。

日時を決められない人は、予約をとることを嫌がる。
その時は、現在と同じように予約の人の間をすり抜ける順番制となる。

この予約の確認を、iPadのカレンダーに入力していた。
クラウドを利用すると、同じIDのiPadでは、何台でも情報を共有できる

しかし、新しく導入したレセプトコンピューターでの予約機能を使うと、より簡単に予約ができることが分かった。
簡便な機能であるが、全体の予約状況が把握でき、かつ当日の割り振りに活用することができる。

人の手間を省くことが、生産性を上げる時代となっている。
機械にできることは、機械にやってもらった方がよい。
その機械にやってもらうことの値段が、人の手間と釣り合いつつあると実感している。