2020年1月22日
動物君たちとの暮らし1

ネコが行方不明になりました

年末のある日、嫁が、姪にパソコンの設定をしてもらいました。
その際は、いつもと変わりなかったそうです。

しかし、用事と話が終わって姪を送り出して少しして、ネコの存在が確認できないことが判明いたしました。

ドアを開けた隙に外に飛び出して行ったことが考えられました。

嫁は、家の界隈を歩いて探しましたが、見当たりませんでした。

私もその知らせを聞いてショックを受け、何とか帰ってくれる方法はないものかと思案しました。

しかし、近所には、ネコのたまり場があり、存在に気づいても帰ってくれない子もいるそうです。
しかも、歩いて1分の近隣に魚市場があるではありませんか!

せめてもの試行錯誤で、キャットフードと水を玄関先に出してみました。
何回か外を覗いた折、フードが食われてなくなっていることを確認しました。

でも、あの子は小食で、入れたフードで全部食べられるような子じゃないんです。

「ミーちゃん、ミーちゃん」
夜中、声を小さくして、何ども呼んでみましたが、手応えはありませんでした。

それでも、近くでネコの鳴き声がします。

今度は、裏の勝手口にエサをおいてみました。
ようやく底冷えするようになった年末の夜、勝手口から少し入ったところにエサを移動させ、呼び込むようにしました。

冬の寒気が流れ込むまま、しばらく待つことにしました。

すると、1匹のネコが入ってくるのを確認しました。
そのネコを追い、名前を連呼しましたが、隘路(あいろ)に逃げ込まれ、確保できませんでした。
そもそも、ミーちゃんがどうかも分かりません。

でも、エサを置いていたせいか、近い場所でネコの鳴き声がします。

仕方がないので、その日は、捜索を打ち切り、床につきました。

翌朝、仕事に出かける前、ふらつきました。
「胸が痛い」
本当に体の胸が痛くて驚きました。

こころの痛みが、体の痛みに転化したようです。

 

あれ?増えている!

居場所が分からなくなったミーちゃん。

以前、ペットショップに勤めていた人が言いました。
「ああいうきれいなネコは、一度、家の中に取り込まれると、二度と外に出されることはない」

翌日、もう一度、捜索しました。
しかし、探すあてもなく、徒労に終わりました。

そんな時、嫁がやってきて報告しました。

「ミーちゃん、いたよ」
「えっ?どこで?」

やはりネコの鳴き声がするような気がしたから、家の中を探したら、台所の収納棚の中に閉じ込められていたのでした。

嫁がよくしでかす、うっかりが、悲惨なことになりかけていたわけです。

シンクから出てきたミーちゃんは、水を飲み、いつも以上にエサをたらふく平らげたそうです。

(しょうもない顛末ですみません)

やれやれと思いきや、別の景色が目に入ってきました。
茶色の毛をした別の住人がいるのです。

ミーちゃんを喪失した翌日、嫁は、インターネットで同じ種のネコを検索していました。
売り出しているブリーダーさんは、北海道、長野、福島など遠い場所にいます。
しかも、こちらで買った値段のゆうに3倍は超えます。

ミーちゃんがいなくなって間がないので、少なくとも数日は、待とうねと言っていた矢先のことでした。

ミーちゃんを買ったペットショップに3日前に同じ種の子が入ったとのことで、さっそく購入したようなのです。
今度は、男の子でした。

最後は売れなくなる運命を背負いながらも、動物一家にできるところが、マンションとは異なる利点です。

とは言え、急に増えた家族が一緒に暮らせるかどうかは未知数です。
数日も経たない内に、一波乱がやってきました。