2019年5月2日
天皇家の神話のロマン

今のところ、実質的には何も変わらない世の中ですが、ついに、令和に改元されました。

私は、テレビを観ていないので知りませんが、先の天皇(今上天皇)の話題が多かったようですね。
また、新天皇の即位式も執り行われるなど、話題としては、大きなものだと思われます。

現在の皇室の規約では、男系の天皇が継承することになっています。
そういう意味では、その血筋が途絶えたわけではありません。
ところが、再び、愛子様が、天皇についたらいいのではないかという話題が遡上に上がってきているようです。

日本書紀、古事記ともに天皇の由来は、神から始まっています。

いざなぎのみこと、いざまみのみことが出会って国造りを始めたところから出発します。

最初は、「おのころ島」です。
小さな島がコロコロと転がってできたことから、上記の名前がつきました。

それから、本格的に国造りを始めたことでできた最初の島が、「淡路島」です。
最初なので、うまくできなかったため、「吾(あ=われ)、恥(はじ)」=「あはじ」という記載を私は、日本書紀で読みました。

しかし、現在は、「阿波(あわ)に通じる路(じ)」として喧伝されています。
確かに、その方が由来として、かっこいいでしょう。
とは言え、出典を無視した解釈を主流にするのは、いかがなものでしょうか?
これは、政治や経済で利用されている都合主義だと考えます。

後に2人の神から生まれた子に、天照大神(あまてらすのおおみかみ)、月読(つくよみ)、蛭児(ひるこ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などがあります。

天照大神は、伊勢神宮に祀られています。
これが、先の天皇の祖先として、お参りした理由にあたります。
伊勢神宮は、すべての神社の総本山とされており、名をつけない「神宮」は、伊勢神宮のことを意味することとしています。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、気性が荒かったことと、黄泉の国にいる、いざなみのみこと(母)に会いたがった故、いざさぎのみこと(父)から追放されてしまいます。

そして、出雲と伯耆の堺近辺の根の国に行きました。
その後、素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、ヤマタノオロチを退治することにより、ヤマタノオロチの尾から出た、草薙の剣を天照大神に献上します。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)に関連している神社は、複数あると思われますが、出雲の揖夜(いや)神社にて、主神として祀られています。

これらは、神代の時代なので、現実と仮想が入り交じっています。
天皇家の系図として、初代は、神武天皇となっています。

最近、メディアに出ている、ひふみん(加藤一二三)氏は、将棋の分野で、史上最年少棋士となり、長年、その記録を破られることがなかったため、「神武以来(じんむこのかた)の天才」と言われてきました。
最近になって、藤井棋士に記録を破られたことも記憶に新しいです。

神代の時代は、ギリシア神話と同じく、想像と現実が入り交じっています。
私自身は、初めての年号である、大化の時代より繰り広げられていた、権力闘争のリアル感よりも、神話のロマンに魅力を感じています。