2020年6月12日
朝食と体内時計

一般に起床時間のリセットは、起床してから、太陽光を浴びる(目に入れる)ことで、その時刻を脳内に記憶しやすいと言われています。

しかし、他の説もあります。

————————————————————

※名古屋大学大学院生命農学研究科准教授の小田裕昭氏らの研究グループ
「PLOS ONE」オンライン版 より

ラットにおいて、目を覚ましてほどなく食事を摂取する群と4時間後に食事を与える群で比較しました。

4時間後に食事に与えるとは、朝ごはんを抜いて、昼ご飯を食べることに相当します。

 

結果:両者で食事量に差はみられませんでしたが、朝食を抜いた状態の群では、対照群に比べて体脂肪量や体重が大幅に増加していました。

解析:朝食を抜いた状態のラットでは肝臓の時計遺伝子や脂質の代謝に関与する遺伝子の発現リズムが乱れているということでした。

 また、朝食を抜いた状態のラットは、食べ始めるまで体温が上昇しないということが分かりました。

 

考察朝食を抜くと肝臓時計や体温時計に異常が生じ、エネルギー消費量が減少して体重増加につながると考えられる

 

以上の研究結果は、朝食を抜くと、太りやすいということを示唆しています。