2019年12月13日
生命保険になぜ、過剰な営利を求めるのか?

正直に言うと、私は、
「生命保険が嫌いです!」

そう言いながら、結構な額の生命保険に入っています。

さらに、生命保険に入れないと言われると、悲しいです。

 

自分の知り合いや尊敬している人で、生命保険の販売員の方もおられます。
その人の職を悪く言いたくありません。
その人が職を失うことも嫌です。

それでも、
「現代の生命保険会社の金儲け主義」には、腹が立っています。
(まあ、嫌な気がするだけで、本当は腹が立つほどのことはありませんが)

 

基本、生命保険会社の多くは、相互会社です。

最大手の「日本生命」もそうです。

相互会社とは、何か悪いことがあったり、大きなお金が必要になったりする時に困るから、「みんなでお金を出し合って助け合いましょう」という会社です。

日本生命、住友生命など多くの会社は、今でも助け合いを主旨とした相互会社から始まっています。

それが、時代の流れとともに利益を生むことを至上とする会社に成り下がってしまったことに嗚咽感を覚えます。

私は、今は、日本生命からは外れていますが、住友生命の社員であります。
社員って、働いているの?
と言われそうです。

いえ、住友生命では働いていません。

日本生命にしろ、住友生命にしろ、保険に加入している人は、「相互会社の社員」となるのです。
社員であるから、株式会社では、いわゆる株主総会に相当する案内とアンケートがやってくるのです。

一方、会社のオフィスで働いている社員は、別の形態です。
厚生年金はついているかもしれませんが、基本は自営業者と変わりません。

セールスレディ(セールスマン)は、自営なので、毎年、確定申告する必要があります。

 

さて、私がなぜ、上記の生命保険を嫌っているか、お分かりになりますか?

勘のいい方は、すぐに理解されることでしょう。

私が、嫌な理由は、助け合いのための相互会社のはずなのに、なぜ、それほど利益にこだわるのかということです。

助け合いなら、必要のない利益を廃して、相互社員に還元した方がいいじゃないですか!?
会社は、潰れないくらいの利益を持てばいいじゃないですか!

大量の営業マンを雇う必要がどこにあるのですか?

 

実際、保険の原価は決まっています。
ネット販売だと事務手数料が安く済むため、保険料も抑えられています。
営業がいると、その人の給料を払わなければならないため、経費がかかります。

それは、一体、誰のための経費なのですか?

会社によっては、保険の原価よりも販売手数料の方が大きなところもあります。
なぜ、そのような、「まやかし」をするのでしょうか?

不動産では、カボチャの馬車、スルガ銀行、レオパレスなど、自社の利益を優先して、顧客の利益を無視している会社が多いことが発覚しています。

最近では、銀行が販売する投資信託は、顧客のためではなく、自社の利益を大きくする商品を優先的に販売することが多くなっています。
(銀行の信用もしだいに地に落ちつつあります)

 

私が、懸念するのは、本来助け合いである制度を儲ける仕組みにしたことです。
その差額分がなければ、今でも生命保険会社の多くを支持します。

そうした中でも、私が気に入っている保険制度もあります。

それは、「共済系」の保険です。

公務員には、共済保険に加入できる制度があって、団体割引が適応されます。
20%くらいは安いはずです。
難点は、公務員を退職すると、自動的に保険も解約されることです。

私は、県医師会の共済保険に加入しています。
民間の保険会社より割引があり、しかも無事にすごした際の払い戻し(還元)もあります。

さらに、法人経費で落ちるので、個人で入る民間保険会社より、よほどリーズナブルです。

その他、普通に生活している人が誰でも入会できる共済保険があります。

・都道府県の共済保険
・全労済、こくみん共済の保険

がこれに相当します。

値段が安い上、やはり健康であって保険金が支払わなかった時の還元もあります。

きめ細かいプランを立てることも否定しません。

しかし、それよりも、助け合い制度を商売にして利益を余分にとる制度の方を私は、忌み嫌うのです。