2019年11月19日
賃貸マンション最後の日

家屋祭を行った後、大きな疲労が訪れました。
時間は短いけれど、大きな力が自分を抑えていたようでした。

家を建ててくれた業者の社長も地鎮祭の代わりとして、出席してくださいました。
息子さんの専務もです。

家屋祭では、酒、米、野菜、果物、乾物、塩など食べるものが祀られました。

これだけ本格的な祀りをしたのは、人生で初めてのことです。
マンションは、いくつも売買してきました。
しかし、居住する家については、初めてなのです。

神様に祀った食べ物は、その後、お下がりとして、私たちの口に入れます。
しかし、量が多すぎるので、おすそ分けすることにしました。

建設会社の社長さんが、懇意にしているレストランに持っていってくれました。
そして、その日の昼食をとりに、レストランに行くと、そのお下がりのフルーツがさっそくデザートに提供されました。

何やら不思議な気分です。

その日、異様に疲れたため、嫁は休養をとりたいと、賃貸マンションで昼寝をすることにしました。

私は、最後を共にする日として、泊まることにしました。

マンションのリビングには、多数の箱が山積みされ、引っ越しの車に積まれるのを待っています。

私は、箱付けできないテーブルでPCを閲覧し、文章を書いていました。

多い時に週2回泊まるくらいのマンションなので、生活感がありません。
冷蔵庫にも少しのものしか入ってなくて、数少ない、残ったものを食しました。

自宅と違って、賃貸マンションは、余分なものがほとんどなく、スッキリして落ち着きます。

私たちの日常もいつも間にか、必要のない物に紛れて生活するようになっているのでしょう。

ミニマニストとまでは、希望しませんが、余分な物を持たない人の生活も意義あるものと憧れています。