2019年5月19日
ギリシア神話で出てくる心理学用語

ギリシア神話は、古典です。
神々の物語とは言え、人のこころをまざまざと見せつけています。

心理学用語の由来がギリシア神話に基づくものが、かなりあります。

以下の名前を知っていますか?
さらに、引用されるに至る挿話をご存じなら、物知りの部類に入ると思います。

いくつか例を挙げてみます。

パニック
⇒ 山の神、パンが通り過ぎる時の周囲がざわめく様

・エディプスコンプレックス
⇒ 男の子は、生まれながらにして、母親に恋をしているので、潜在的に父親を殺したいという欲求を持っている

・エレクトラコンプレックス
⇒ エディプスコンプレックスの反対で、男の子が、女の子に変わった潜在欲求

・ナルシスト
⇒ 水に映った自らの容姿に惚れてしまったナルシスの話

・アキレス腱(精神用語ではありませんが)
⇒ 不死身の人間、アキレスの唯一の弱点

・ピグマリオン効果
 ⇒ 教育者の期待によって、学習者の成績が向上する効果

パンドラの箱
⇒ ゼウスが、「絶対に開けてはならない」と言って手渡した箱

・イカロスの翼
⇒ イカロスという少年が、空を飛ぶ翼で飛翔するが、太陽の熱によって、翼をもがれて墜落した話

・トロイの木馬
⇒ 現在、悪意のあるコンピューターウイルスの内、有名な1つ

・エロス
⇒ 別名、キューピット

メディア
⇒ 魔法を使うことのできる娘

心理用語以外のものも出しましたが、誰でも知っている名前は、まだまだあります。

太陽の周囲を回る惑星には、当然のことながら、名称がつけられています。
その名前は、英語で言うと

この中でも、神々の中での最高神は、「ゼウス」であり、木星のジュピターと同義です。

他に、美の神、金星のビーナスは、アフロディーテ(ゼウスの子)
水星の神、マーキュリーは、使いの神として、ヘルメス(ゼウスの子)
火星の神は、戦いの神として、アレス(ゼウスの子)
海王星の神は、水の神として、ポセイドン(ゼウスの兄弟)

とも呼ばれています。

いずれにしても、惑星は、ゼウスを中心とするその一族の名称で占められています。

ギリシア神話は、少し読んでも意味が分かりませんが、詳しく読むほどに面白くなります。