2020年2月14日
新規の方は、まず体が大丈夫かうかがいます

新規の方は、お電話で、困りごとを聞きます。
それに対して、何ができるかを考えます。

闇雲に順番で予約をとると、お互い困ったことが起こります。

 

例えば、体の検査を優先する方がよい時期に予約日まで待って頂くと、体調が悪くなってしまいます。
連休前後は、新規の方を診る余裕がないため、先の日にちになることが多くなります。
それだとまずいのです。

一例では、精神的なものかと思って来院された患者さんの顔色がひどく悪いので、身体疾患を強く疑ったことがありました。
顔が、黄色がかっていて、肝機能障害を示唆する黄疸の可能性を疑いました。

こちらでの治療は、体に異常がなかった場合にということで、早急に総合病院を受診していただきました。

すると、黄疸ではなかったものの、Hbが2(通常、10以上)という異状値を示しており、緊急輸血がなされたそうです。
普通、Hbが6を切ると、輸血することが一般的ですので、2という値でよく生きておられたなと不思議に思いました。

 

それより症状は軽いですが、「めまい」の症状で来院される方が結構おられます。
めまいの原因の判断と治療は、思ったより難しいものです。

めまいの症状が少しフワフワするだけの場合は、自律神経症状であることも多いのですが、回転性のめまいの場合は、メニエル病などの耳鼻科疾患の可能性が高くなります。

通常するわけではありませんが、まれに脳腫瘍や聴神経鞘腫などの可能性もありますので、頭部CTかMRIをとってもらうことがあります。

 

うつ病だとしても、様々な体の症状が発現することがよくみられます。

・動悸
・息苦しさ
・めまい
・手足のしびれ、ふるえ
・頭痛
・吐き気
・下痢
・腹部不快症状

以上の症状は、自律神経症状で発現することも多く、多彩な症状を伴えば、
「自律神経失調症」と言われることも多くなるでしょう。

いずれにしても、体の疾患を否定しなければ、精神的なものと言えないのです。